■積み木の選び方
積み木の選び方
私が積み木に興味を持ったきっかけ
そもそも私は、積み木といえば40センチ四方の箱に○△□といった木が30個くらい入っているものとか、平べったい木に「あいうえお」などの文字が書いてあるもの、という認識しかありませんでした。
しかし、あるきっかけで積み木に興味を持つことになります。
数年前、我が家は自宅を建築し、そこで使ったフローリングが大量に余りました。本来ならば建築業者が廃棄物処理をするのですが、私は不動産関係の仕事もしている関係から、こだわって自分で仕入れた材料でした。長さ4メートル、幅17センチ、厚さ3センチ、という結構立派な無垢板です。それが40本も余ったのは私の計算ミスなのですが、それを捨てるのは貧乏性な私にはできませんでした。そこで日曜大工を始めることにしたのです。
滑り台、テーブル、ベンチ、椅子、おもちゃ箱などなど、ペースが乗ってくると仕事も休み、遅くなっても音がうるさいため警察に通報されたり、ということがありながら3ヶ月に渡って大工作業をしておりました。
休日も大工仕事に熱中していたので子どもも暇で、近くで遊ぶようになりました。しかし、作業中に子ども(幼児)がいると危ないし、邪魔だったので、木っ端を適当な大きさに切って遊ばせていました。そうすることで子どもたちは積んだり、並べたり、木工ボンドでくっつけたり、と勝手に遊んでくれました。我が家の積み木はそういう形で数だけは毎週増えていったのです。
さて、余った木材もなくなり、私の大工生活は終わり、いつもの日曜パパに戻りました。そして、自作の積み木で遊ぶわけですが、これがどうにも具合がよくない。形はバラバラ、長さも大きさも、とにかくすべてがバラバラなのです。
子どもたちに「パパ、何か作って!」といわれるのですが、高く積むことができないので、塔や城、街を作ろうとしても無理なのです。それでも幼い子どもたちは楽しそうに遊んでいましたが、私の中では「違う。何か違うぞ、これは。」という思いが芽生えてきたのです。
もともと積み木に興味があったわけではないのですが、そういうきっかけで「積み木で街を作りたい」「高い建物を作りたい」という欲求が生まれました。それは、子どもに作ってあげたいというより、自分がはまっていったといえるでしょう。
そこで、積み木について調べました。そこには私の知らない世界がたくさんありました。
ネフの積み木、ハバ社の組み立てクーゲルバーン、キュボロのパズルみたいな積み木、童具館の組み立てる積み木くむくむなど、それは不思議な世界でした。で、積み木の選び方ですが、友人からもよく相談を受けます。
「積み木を買おうと思うんだけど、何がいいかな?」
「色がついている積み木とついていない積み木はどっちがいいの?」
「今、積み木を持っているけど積み木って増やしたほうがいいの?」
などなど。
まず、時期ですが1~2歳ごろがよいでしょう。その頃には、ヨチヨチ歩きですがいろいろなものに興味を持ち出します。手でつかんで感触を楽しむこともできるでしょう。ただ、ほとんどの方が経験されると思いますが、この時期に積み木を積んでも壊したり、投げたりするだけで親が考える積み木遊びはできません。積み木は上に積むだけでなく、並べるのも遊び方なのです。ですから、1~2歳の間は並べて遊ぶと考えたほうがよいでしょう。
遊び方については別項で記しますが、赤ちゃんの時には色や形を覚える意味でもいろいろなパーツが少量ずつ入っているセットを選ぶ方が多いようですが、後々長く遊ぶことを考えた場合、次のような条件が必要と思われます。
- サイズ(基尺)を揃えること
- 精度が良いこと
- 色がない、白木ということ
- 同じ形がたくさんあること
- 量を増やしていけるパーツがあること
- できれば面取りをしていないこと
- スペース(片付けなくてもよい場所)
では、積み木遊びの醍醐味を親子で味わえるような積み木選びをしてくださいね。
|積み木の選び方|サイズ(基尺)を揃える|精度について|色について|形について|
|量について|面取りについて|スペースについて|積み木の遊び方|
最終更新日: 2021-05-29