■積み木の量について
積み木の量について
積み木で最終的に何より大事になってくるのが量です。
子どもは積み木で遊ぶとき、最初に積み木の数を数えてから、それにあった遊びを展開するわけではありません。遊んでいるうちに次々と構想が湧いてきて、積み木遊びを発展させていくのです。途中まで作っていよいよ最後の構想に取り掛かってから、ふと気がつくと「積み木が足りない!」。これは結構悲しいことです。
私の世代だと「レゴ(LEGO)」とか「プラレール」「ダイヤブロック」で遊んだ経験がある人も多いと思います。
私は少年時代にどっちにもはまったのですが、遊んでいくうちに作りたいものがどんどん複雑で大きくなってきました。その度に量が増えていったのですが、積み木にも同じことがいえます。
初めの1セットでは商品の箱に印刷された写真の見本しか作れないことが多いでしょう。しかし、この手のおもちゃの場合、「あっ、ここに柱を立てて高くしてみよう」とか「馬ができたから、馬小屋を作ろう」という具合に、作っているうちに創造して発展していくのが面白いし、遊びの醍醐味ともいえます。
積み木遊びも含めて「パーツで造る・創る」遊びは、遊びではあるものの学習的な要素も強いので絵本と同じように日常的に増やしていくべきだと考えています。別項でも書いていますが、大人の仕事道具と同じように、子ども(特に幼児)の場合は遊ぶこと自体が仕事なのでそのための道具と考えるべきなのです。
そういうお話をすると、「初めは何セットくらいあればいいんでしょう?」と質問されることも多いのですが個人的には3セットくらいで十分だと思います。1セットだと本当に発展性が乏しいので積み木遊びの楽しみが分かりません。しかし、初めから大量に買うのも金銭的に大変だと思うのでそれくらいが適当かと考えています。
でも、積み木がたくさんあると楽しいですよ。
レゴやプラレールに自分がはまっているお父さん、いませんか?
積み木だけでなくこの手のおもちゃはとにかく数があると楽しいのです。
それから、その場合の積み木の種類(形)ですが、直方体、立方体、直方体の長いもの(2倍体、とか3倍体という)がいいでしょう。直方体、立方体があると立方体2つで直方体ができる、重さや大きさが同じになる、など算数の図形や量の学習・認識に役立つと思います。遊びの中で何より使いやすいのです。
なかでも実は直方体の長いものはかなり重宝します。縦に高いものを作りたい、とか、横に橋を作りたい、とか大きいものを作ろうとするとする時にはどうしても必要です。何度も申し上げているように遊んでいるうちに「大きいものを作りたい」となるのです。ただし、このパーツは一般的にはあまり売られていないので私の場合は特別注文で作ってもらいました。是非、長いパーツは揃えてみてください。
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最終更新日: 2021-05-29