木のおもちゃのお手入れ:長く使い続けるためにもぜひ!

木のおもちゃの良さの1つに、「壊れにくいこと」「修理しやすいこと」があります。ご家庭でも簡単にできるのでお子さんと一緒に必要に応じてお手入れをしてみてください。
そんな経験を通して、子どもは「モノを大切にすること」を身につけていきます。
また長く使い続けるためにも、ぜひ、お手入れをして気持ちよく遊んでください。
 
・汚れた場合
乾いた布または良く絞った布で拭く
無垢材できている木のおもちゃは乾いた布で拭くことが望ましいのですが、カラ拭きでは汚れが落ちない場合があります。その場合はよく絞った布で水拭きしていただいて構いません。
 
きれいな布を水で濡らし、固く絞ったうえで、木のおもちゃを拭いてください。
 
その後、陰干しをして充分に乾かしてください。陰干しをすることが重要です。直射日光に当てると木の表面が熱くなり、水分が木にしみ込んで「割れ」や「ひずみ」が出ることがあります。
 
・汚れがひどい場合
・ささくれたり、凹んだ場合
 
サンドペーバーをかける
無垢材で無塗装のおもちゃの場合、サンドペーパー(紙やすり)をかけてやると新品と見違えるようによみがえります。表面が粉っぽくなるので、やはり硬く絞った布で水拭きして乾かします。
 
サンドペーパーは研磨剤の粒子の粗さによって、一般的には40~1000までの番号が表示されています。番号が大きいほど細かくなりますが、おもちゃではそこまでの細かさは必要ないので「120」くらいがよいでしょう。
 
平面を手でこするときは、乾電池やライターなどの大きさのものに巻きつけて使用します。ポイントは木目に沿ってこすることです。目の粗いペーパーでこするとキズになって残るので注意してください。
 
超仕上げのようにツルツルにしたいときは、最後に320番くらいを使うとよいでしょう。気持ちよいくらいすべすべになります。サンドペーパーには表面が「茶」「黒」「白」の3種類あります。茶色はすぐに破れるので黒か白がいいです。特に、白は目詰まり防止剤が塗布されていて効率よく削れます。
 
40~120(粗い)・・・粗削り用、形の形成、粗肌仕上げ
180~240(中)・・・最もよく使う仕上げ用
320~400(細)・・・塗装前の仕上げ
600~1000(超細)・・・無垢材では普通使わない、超仕上げ、塗装後の磨き

・壊れた場合
木工ボンド・木ねじで修復する
乳幼児のおもちゃが完全に割れたり、壊れた場合は舐める危険があるので諦めてください。
 
おもちゃを舐めない年齢であれば、ボンドで修復がよいでしょう。木工ボンドをそのまま使うと割れや隙間の中に入らないので、「水性木工ボンド」をスポイト状の小さな容器に入れ、少し水を加えて使用すると上手くいくはずです。
 
木ねじはダボを開けて使用することをおすすめします。ただし、インパクトドライバー等の道具が必要なので木工道具がない方にはおすすめできません。
 
いずれにしても、木のおもちゃは素人でもメンテが簡単なことが多いです。
試してみてください。
 
ただ、面取りをしていない積み木の場合、落としたりしなくても
遊んでいるうちに気づかないうちに、傷がつくことがあります。
 
気になるかと思いますが、よく遊んだ証拠でもあるかと思います。
そのままにして使い続けるのもまた
悪くないと思います。
 
*アルコールなどでの消毒について
コロナの感染予防で、日常になったアルコールなどでの消毒。
 
一般的な木のおもちゃに関しては、適しません。
アルコールを軽く吹き付けた布で拭くくらいなら?
という質問を受けますが、
アルコールが残ったり、しみ込んだりすると、木材にもよくありませんし
接合部分に影響が出たりします。
小さなお子さんが舐めることも考えてみてください。
 
とくに無垢材のおもちゃ、染料を染み込ませて染色した表面がざらざらした感じのおもちゃは
前述のとおり、通常はから拭き、よごれがひどい場合にのみ、
固くしぼった布で汚れた場所だけ拭く にとどめておいてください。
 
ただし、「アルコール消毒OK」とうたっている木のおもちゃも
でていますので、そのおもちゃは付属の説明書にしたがって
ください。
 
 
 
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