1歳~2歳にかけて、この時期は、ひと通りの動作が日に日にスムーズになる時期です。
手先や身体を使った遊びの時代です。
しかし、遊びに関しては大人が期待するようにはいきません。
この時期に犯す失敗は、時期早々「過ぎる」おもちゃを与えてしまうことです。
1歳児は社会性が発達してきて、なんでも大人のマネをしたがり、大人が使っているものに興味を持ちます。
だからつい、大人から見ると「楽しそう」というおもちゃを与えるのですが、
まだそれが子どもには早すぎたりして「楽しい遊び」はできないことが多いのです。
それは、子どもが順序や秩序、論理やルールといった感覚が分からないからなのですが、
「どうせなら長く使えるおもちゃを・・」と親が先を考えすぎて選ぶと失敗することがあります。
でも、「うまく遊べない」「早すぎた」と思ってもがっかりしないでください。遊びの様子をみて、時期が来たら、差し出してみてください。
きっと楽しく遊べるときが来たというおもちゃもでてくるはずです。
まだ「ちょっと」早いかな?と思うくらいのおもちゃなら大丈夫です。
また、この時期は「大人がやってほしくない」ことをやたらとやってのける時期でもあります。
トイレットペーパーを引っぱり続ける/ティッシュを全部引っ張り出す、洗面台で水をバシャバシャさせる、
穴を見つけて何かを突っ込む、お菓子を床にばらまく、本棚の本を全部出す、
押し入れやクローゼットにしまってあるものを引っ張り出すなど あげればキリがないです。
「あぁ!?」と頭を抱えることも多いでしょう。
1歳児はそういう時期なのです。「そういう」というのは「行動」に対する「結果」を確認したいのです。
1歳児ならではの興味や好奇心を大切にしてあげてください。
ですから1歳児のおもちゃはシンプルなもの、わかりやすく遊べるものがよいでしょう。
シンプルなおもちゃがいいというのは、もうひとつ、大きな理由があります。
シンプルであると、そこに子どもの想像力が働く余地がたくさんあるからです。
たとえば、白木のレンガ積み木は、
耳にあてればパパママが使うスマホになり、
手で動かせば車になり、
2つ持って鳴らせば楽器になるのです。

●選ぶポイント
・動きの速いおもちゃ
・たたくおもちゃ
・玉・ボールのおもちゃ
・棒にパーツを差し込むおもちゃ
・簡単なひも通しのおもちゃ
・ままごとセット、食材
・ごっこ遊びができる人形
・大きな立体パズル
・積み木
代表的なおもちゃは・・・・
・カタカタ人形(ベック)、トレインカースロープ(ベック)、シロフォン付き玉の塔(ベック)、
ジャンピングカートレイン(ベック)
・ハンマートイ(ユシラ)、大工さん(ニック)、ミラクルパウンディング(プラントイ)
・CUBIO玉の塔(ニック)、ベビークーゲルバーン(ハバ)
・プラステン(ニック)、シグナ(ネフ)、ジーナビーズ(ジーナ)、スタッキングタワー(グリムス)、
ひもとおしポ二-(ネフ)
・切れる食材(エドインター)、木の取っなべ・フライパン(ニック社)
・ジルケ人形、ウォルドルフ人形
・動物パズル(ヴィターリ)、はめ絵(デコア)
・WAKU-BLOCK45(童具館)、HABAブロックス(ハバ)、フレーベル積み木(デュシマ)など白木の積み木、
ジーナファーム(ジーナ)、ジーナミニカー(ジーナ)、
72コイン/72リング/ボウル&ボール/レインボ―トムテなど(グラパット)、
アーチレインボー/レインボーフレンズ/コップかさね/半円盤/ビルディングボードなど(グリムス)、
ただし、この時期は親が考える「そのおもちゃの遊び方」をしないことが多いです。
例えば、積み木は積まず並べて置く、
ままごとの食材にするいう具合です。それでよいのです。
この時期のお子さんは、とにかくしっかり見守っていてくださいね。
積み木を投げたり、ハンマートイのハンマー(かなづち)で家具や窓ガラスをたたく!?
なんてこともありえます。
けがをする/人にけがをさせることになりそうな場合は、まず「注意」、して状況が変わらなければ「制止」です。
でも危ないからとことごとく制止するのは、自由な遊びを制止する可能性もあります。
ある程度は、やらせておくということも、大事なことです。
そのさじ加減、むずかしいんですが…