みなさんはどうやってお子さんのおもちゃを選んでいますか。
今はスマホやパソコンで「○歳児のおもちゃ」などと検索すればたくさんの情報がでてきます。またSNSには素敵なおもちゃ、遊び方の投稿がたくさんあって、ここからもおもちゃの情報を得ることができます。
ところで、知り得たたくさんの情報の中から、何を優先するかです。かわいい、きれい、流行っている、面白そうなど様々な要素があるでしょう。迷ったときに一番に思うのは、子どもが幼児期のうちは「うちの子の成長に役に立つかな?」かと思います。
具体的には、「頭」「体」「心」の成長にとってプラスになるかどうか、を考えるでしょう。子どもにとっておもちゃは「遊ぶためのもの」でありますが、幼児は1日のほとんどの時間を遊んでいます。生活の食事と睡眠の時間を除くと、大部分が遊びであって、遊びの中で様々なことを学び、成長していくわけです。
「子どもにとって良いおもちゃとは?」というと、「知育玩具」系のおもちゃを考える人が多いようです。大人は子どもに技能や知恵を早くつけようと考えて、おもちゃにも教育的な価値を求めがちです。でも、子どもの教育と遊びの関係を考えるとき、忘れてはいけないのは
「学ぶために遊びがあるのでなく、遊ぶ中に学びがある」ということです。
乳幼児期の子どもの指先は大人の指先より3倍するどいと言われています。子どもは最初に感覚が発達し、そして技能、知識、知恵という順番に発達します。私たちはそれを理解したうえで、おもちゃを選ぶ必要があります。
大人は知恵が発達しているため、論理的に自分がよいと考えるおもちゃを与えますが、それが子どもにとってよいかは分かりません。逆に子どもが欲しがるおもちゃがよいかというとそうともいえないのです。例えば、ファーストフードが好きなお子さんは多いですが、それが身体を発達させるという意味でよいかどうかは?!皆さん、よくお分かりかと思います。
木のおもちゃ積み木の森の店長として、私がよいと考える、おすすめするおもちゃには共通点があります。それを文字にしてまとめてみました。
1.遊び方
・遊びを発展させられること
・大人でも魅力的なこと
・年齢・性別を問わず楽しめること
・飽きないこと
2.素材
・自然素材(木製)であること
・安全な素材であること
・丈夫で長持ちすること
・環境破壊を配慮していること
3.作り
・シンプルで飽きないデザイン
・色が綺麗、またはシンプルな白木であること
・丈夫で長持ちすること
・動力が自然なもの(人の力、重力など)であること
4.安全性
・安全な素材・塗料を使用していること
・子どもが容易に口に入れられる大きさでないこと
・安全なデザイン、形状であること
5.耐久性
・丈夫で長持ちする素材、作りであること
・壊れても修理できること
6.製作者・メーカーの考え・信念
・製品の多くが既存製品の模倣でなくオリジナルであること
・製品の多くが安全で丈夫であること
・製品の多くが子どもへの影響に配慮していること
7.子どもへの影響・効果
・指先の感覚を開花させるもの
・視覚・聴覚を発達させるもの
・優しさや思いやりを育むもの
・好奇心を高めるもの
・自発性、積極性を高めるもの
・発想を豊かにするもの
・創造力・論理力を成長させるもの
・コミュニケーション能力を高めるもの
簡単にいうと、年齢・性別に関係なく楽しく安心して遊べ、
作りはシンプルで動力がなく、見た目が綺麗なおもちゃが良いということかと思います。
それが結果として飽きずに長く遊べ、子どもへの学びをもたらす、ということです。
もちろん、おもちゃはそれぞれ特徴があるので、それぞれのおもちゃが上記の基準をすべて満たすわけではありません。ただ、結果的に見ると私が遊んだり選んで「良い」と考えるおもちゃは概ね上記の基準は満たしているように思います。
最後に、実際におもちゃを選ぶ際は、子どもの成長段階や年齢、他のおもちゃとの組み合わせによってさまざまだと思いますので、参考にしていただければと思います。