積み木は年齢関係なく遊べる、万能なおもちゃです。
1歳から大人まで、年齢や発達に応じて楽しめます。
積み木は0~1歳ぐらいで頂いたり、買われたりする方が多いようですが、
この時期だと大人が考える積み木遊びはできません。
大人が作ったもので遊ぶということもあるかと思いますが、
大人が積んだものを子どもが壊し、また積んでは壊し、
そんな経験ありませんか?
そんなことを繰り返すうちに親のほうが楽しくなくなってしまい、
積み木は仕舞いっぱなしになっていて滅多に遊ばなくなる
という話も聞きます。
勿体無いです。
繰り返しになりますが、
「積み木」は、小さいお子さんから大きくなっても、
大人も楽しめる遊び道具です。ぜひ、遊んでほしいです。
そこで、質問です。
積み木ってどうやって遊ぶ道具ですか?
「たくさんの積み木を使って動物や家などを作って楽しむものじゃないんですか。」
正解です。大人だとそう考えますね。
他にもありますか?
「エッ、他にですか」「並べて遊ぶとか・・・ですかね。」
正解!そうです。全部正解なのです。
積み木の遊び方は決められていませんので自由に遊んでいいのです。
積み木遊びの良さは「取扱説明書(マニュアル)」がないということなんです。
もし、遊び方のマニュアルが決められていたらどうでしょうか?
子どもはマニュアルが頼りになり、自ら考える力、自由に発想する力、試行錯誤する力、
目的に向かって挑戦する力、根気など、創造性が芽生える時期にもかかわらず、
その芽が摘み取られてしまいます。
だから、子どもの遊び方に納得がいかなくても「積み木はこうやって遊ぶものなのに!」とか
余計なことは考えず、子どもの目線で一緒になって楽しむことが大切なのです。
そういった自由さ、同じ遊びの道具でも年齢によって使い方が変わることこそが、
積み木遊びの良さであり、醍醐味であり、長く遊び込める理由なのです。
でも、お店では「どのように遊んでいいのかわからないんです」
と質問される方も多いです。
そこで、遊び方のヒントとなる
年齢別、積み木との付き合い方についてお話します。
●1~2歳
・積み木を並べてみましょう
ただ、横に並べてもいいですし、十字とか文字を作ってもよいでしょう。
放射線状に広げて花を作り、茎を伸ばしたり、幾何学模様もよいでしょう。
真っ直ぐ道をつくり、小さい人形を歩かせてみたり、平行した道を2本作りその間を玉を転がすこともできます。
●2~3歳
・高く積んでみましょう
大人ならきっちり高く積むことは簡単でも子どもには難しいものです。
崩れないように積むために試行錯誤し、工夫するので、根気や集中力が高まります。
・ドミノ倒しをしてみましょう
途中で倒れないように積むために集中します。
・お話の道具として使いましょう
白木の積み木は、いろいろな想像を膨らませてくれます。
たとえば直方体の積み木1つが、ベッドになり、テーブルになり、ドアになり、
お父さんのひげそりになり、お母さんのまな板になり、
車になり、パンになり…実にいろいろなものに見立てられます。
お子さんを主人公にお話を作ってみてください。
●3~4歳
・いろいろなものを作ってみましょう。
家、お城、ビル、動物、車、電車、船、飛行機、椅子、街、動物園、牧場…
色々と思い浮かんだものを作ってみましょう。創造性が豊かになりますね。
・他のおもちゃを加えて遊んでみましょう。
積み木で街、家、牧場などを作り、その間にブリオとかミッキィの木製レールを通したり、
積み木の道でミニカーを走らせたりなど、楽しみが広がります。
・ごっこ遊びの道具にしてみましょう
レンガ積み木をリモコンにしたり、受話器にしたり、積み木の家でお人形さんごっこをしても楽しいでしょう。
・模様遊びをしてみましょう
白木の積み木とモザイク、グラパットのまんだら などを組み合わせて
模様作りをしてみましょう。
遊べるスペースがたくさんあるなら、スペース全部を使って
大きなマンダラ、モザイク模様を作ってみましょう。
●4~5歳
この時期になると、もう大人が考える積み木遊びをやれるようになります。
ただ、1人では飽きてしまうので傍らで付き合ってあげてください。
出来上がった作品は必ずほめてくださいね。
写真に残してお父さんに見せてあげたりしてもよいでしょう。
親(大人)が思う積み木遊びができるのは、2歳過ぎ、3歳近くになってからです。
その頃になると体の動きと言葉の調和が取れるようになり、指先も思うように使えるようになります。
また、自我の目覚めの時期でもあり、物と物との関係性も少しずつ理解するようになります。
知識や動作にも関連ができてきて創造活動も始まります。