積み木選び:積み木の精度=正確さを考える

「精度」とは、きちんと正確に作られているかどうかです。
きっちり作られている=「精度が高い」です。「精度がいい」と言うこともあります。
積み木の「精度が高い」ということは、きちんと切断・加工されていて、
サイズがきっちりしているということです。
つまり4センチ基尺の積み木なら、例えばその立方体は、
一辺がまっすぐできっちり4センチであること。

狂いがない=精度が高い 積み木となります。
 
精度が大事なのは皆さんも分かると思います。
精度についてはあえてここに書く必要もないと思いましたが、重要なことなので触れておきます。

たぶん普通に積み木を買う場合、精度を気にする人は少ないはずです。
1箱の積み木で5個ぐらい積む場合には全く気にする必要はありません。
 
市販されている積み木は作った段階では、どれもそれなりにきっちり作られているからです。
しかし、大きな作品、たとえば塔や城などを作りたいと思った場合、結構な高さになります。
ですので、精度のよくない(低い)積み木だとうまく積めなくなってしまうのです。
 
子どもが「上に20個積み上げたい」と思ってもどうしても8個しか積めず、崩れてしまう。
何回挑戦してもできないと、「もう、いいや。積み木は面白くない。」となってしまうのです。
 
精度は何で決まるかというと、第一に、材料です
積み木は木でできています。積み木は生き物なのです。
だから、呼吸もしていますし、湿気や乾燥などの環境によって伸縮がおきます。
特に日本の場合は湿度が高いのでどんな材質の積み木でも必ず伸縮はおきるのです。
 
それゆえ、多少の伸縮はあってもそれは不良品ということにはならないのですが、
できる限り伸縮の少ない木材で、かつよく乾燥させている積み木が良い積み木といえます。
 
ヒバ、スギ、ヒノキ、カバ、ブナ。カエデなどいろいろな材質のものがありますが、
一般的には北欧のブナがよいといわれています。

木のおもちゃの値段は高いものが多いですが、
その理由のひとつに木を伐ってから狂いが少なくなるまで
数年間乾燥させるという手間があるのです。
 
ちなみに、精度が高いネフ社の積み木ですが、日本の湿気が多い夏、乾燥する冬では、

本当に少しですが、収縮します。

 

それは気候という自然現象なので、仕方のないことです。
積み木の精度には、材料だけでなく
製品に至るまでの加工 も関係しています。
ただ、材料の違いほどの影響は少ないです。
値段の高いものは、やはり加工も丁寧で美しいです。
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