積み木で最終的に何より大事になってくるのが量です。
子どもは積み木で遊ぶとき、最初に積み木の数を数えてから、
それにあった遊びを展開するわけではありません。
遊んでいるうちに次々と構想が湧いてきて、積み木遊びを発展させていくのです。
途中まで作っていよいよ最後の構想に取り掛かってから、
ふと気がつくと「積み木が足りない!」。これはかなり悲しいことですね。
私の世代だと「レゴ(LEGO)ブロック」とか「プラレール」「ダイヤブロック」で
遊んだ経験がある方も多いと思います。
遊んでいくうちに作りたいものがどんどん複雑で大きくなってきました。
その度に量が増えていったのですが、積み木にも同じことがいえます。
初めの1セットでは商品の箱に印刷された写真の見本しか作れないことが多いでしょう。
しかし、この手のおもちゃの場合、「あっ、ここに柱を立てて高くしてみよう」とか
「馬ができたから、馬小屋を作ろう」という具合に、
作っているうちに創造して発展していくのが面白いし、遊びの醍醐味ともいえます。
積み木遊びも含めて「パーツで造る・創る」遊びは、
遊びではあるものの学習的な要素も強いので
絵本と同じように日常的に増やしていくべきだと考えています。
大人の仕事道具と同じように、子ども(特に幼児)の場合は
遊ぶこと自体が仕事なのでそのための道具と考えるべきなのです。
そういうお話をすると、「初めは何セットくらいあればいいんでしょう?」と
質問されることも多いです。
個人的には2セットくらいで十分だと思います。
1セットだと本当に発展性が乏しいので積み木遊びの楽しみが分かりません。
しかし、初めから大量に買うのも金銭的に大変だと思うのでそれくらいが適当かと考えています。
具体的な数でいうと、お子さんひとりあたり、100ピースはほしいところです。
積み木がたくさんあると楽しいですよ。
レゴやプラレールに、子ども時代にはまったことがある方ならわかると思います。
積み木だけでなくこの手のおもちゃはとにかく数があると楽しいのです。
それから、その場合の積み木の種類(形)ですが、
直方体、立方体、直方体の長いもの(2倍体、とか3倍体という)がいいでしょう。
直方体、立方体があると立方体2つで直方体ができる、重さや大きさが同じになる、
など算数の図形や量の学習・認識に役立つと思います。遊びの中で何より使いやすいのです。
なかでも実は直方体の長いものはかなり重宝します。
高さのあるものを作りたい、とか、横に広がる橋を作りたい、とか
大きいものを作ろうとするとする時にはどうしても必要です。
何度も申し上げているように遊んでいるうちに「大きいものを作りたい」となるのです。
ただし、このパーツは一般的にはあまり売られていません。
積み木が長いほど、高い精度で作るのが難しいこともあるかと思います。
是非、長いパーツは揃えてみてください。