直方体ブロックとくりぬかれた動物パーツからなります。
厚みのある直方体ブロックから各モチーフの取り出しも、はめ込みもとてもスムーズ。
デコアのはめ絵をつくっているのは、小さな工房。
糸のこを使った切り抜き作業、やすりがけ、塗装までほとんど手作業で行われています。
加工がきれいできっちりという「熟練の職人さんの技」の賜物でしょう。
遊び方は直方体ブロックにモチーフをはめて「立体パズル」。
モチーフを外したり抜いたりで「型はめ」遊び。
方体ブロックを積んだり並べたりで「積み木遊び」。
直方体ブロックから外した、動物などのモチーフでごっこ遊び。
はめ絵の原語名「Fantasiebaukasten」は日本語で「ファンタジーのつみき」。
子どもたちの想像を掻き立てる、想像を膨らませて独自の世界で楽しめるよう考えられています。
色や仕上げの美しさはもちろんですが、単純ながら特徴をよくとらえたモチーフのフォルムも、
子どもたちの感性を刺激します。
「はめ絵」は6ピースの「小」と14ピースの「大」があります。
はめ絵・大
はめ絵・小
もうひとつ紹介するのは、ヴィターリの動物パズル。
チューリッヒ(スイス)やパリ(フランス)で美術、彫刻を学んだ アントニオ・ヴィターリ(Antonio Vitali)氏。
自分の子どもに与えたいと思うおもちゃがないことから自分の子どものために玩具を制作しました。
その作った玩具がきっかけとなり、玩具メーカーとして歩み始めます。
ヴィターリ氏の玩具は、
「彫刻家らしい洗練されたフォルムの中に、
子どもたちへのやさしさが感じられる、木の動物やひと」
などでした。
アメリカのニューヨークの玩具店や、ネフ社(スイス)、
製品に妥協しないヴィターリ氏。
手がかかり価格が高くなる、量産が難しいヴィターリ氏の玩具は、
シャーフ社(ドイツ)での生産が2003年に終了して以来、生産されていませんでした。
ヴィターリ氏は自身が所有していた作品すべてを市立美術館に寄贈したあと、98歳でなくなります。
ヴィターリ氏の玩具は長らく市場から消えていましたが、
ラベンスバーガー社が販売していた氏のデザインの動物パズルが、
2009年、玩具の生産権の譲渡を受けたアトリエニキティキによって、復興しました。
最初に、牛、きりん、ぞうの3種が、2013年に馬と猫が追加されています。
このヴィターリ氏のパズル、製造は、「はめ絵」のデコア社が担っています。
「はめ絵」も「動物パズル」もシンプルで素朴でありながら洗練されているデザインと作り。
流行に関係なく色あせることなくいつまでも「いいもの」であり続けるでしょう。
木のおもちゃ専門店として、
こうしたおもちゃは、しっかり売り続けていきたいと思っています。
参考:アトリエニキティキHP Toy maker Vitali
動物パズル