子どもを見ていると、「今、この子にはこんなおもちゃがいいかも。」と思う時があります。
三女は、ベビーベッドで過ごさせることが多かったので(三女が起きていてもそこにいれば安心。家事などができました)、8か月過ぎから、ベビーベッドのフェンスを使ってつかまり立ちが始まりました。これでは、歩くのも早いかもと焦りました。ハイハイをたくさんさせたほうが筋肉の発達にもいいので、ハイハイをあまりせずに、あんよになるのは「まずい」と思いました。
そこで、ハイハイを促すために用意したのが、「プルトイ」でした。本体に付属したそこそこの長さのひもを引いて(プル=pull)動かすおもちゃです。
三女をベビーベッドから床におろしてうつ伏せに。目の前でプルトイを動かしてみせると興味深々。離れたところへ動かすと、ハイハイで追ってきました。「やった!」。三女にハイハイを促すだけでなく、このプルトイは、次女や長女が三女と触れ合う、コミュニケーションにも役立ちました。
次女や長女がプルトイを動かして三女と遊んだのです。次女にとっても長女にとっても、プルトイを動かすのは面白い。そしてそのプルトイの動きに反応して、三女がハイハイしてついてくるのです。長女はすぐに飽きましたが、次女は繰り返し遊んでくれました。

プルトイの歴史はかなり古いらしく、様々な形や動きをする物が作られていますが、これは子どもの歩行を促したり、運動バランス能力の発達を促す働きを持っています。ハイハイの頃から歩行ができるようになる頃のお子さんには本当におすすめです。
うちの三女のように、ハイハイができる頃に大人がプルトイを引っぱってあげることで、子どもが後を追い、ハイハイがたくさんできるようになる。ハイハイは背中、腕、足の筋肉を発達させ、歩行の準備として大切なことです。
さらに、目で動きを追う(追視)ことにより、視覚の発達も促します。
そして、歩くようになると自分で引っぱって遊ぶようになります。あんよができるようになった三女も、プルトイと家の中をお散歩していました。大人はプルトイがちゃんと動くように、まっすぐ立ててあげたり、ひものからまりを直してあげたりしますが、子どもはひっくり返っていようがひもが絡まっていようが構わないこともあります。
これは、子どもが引っぱること自体を好むということのようです。引っぱるという行為は歩くことができる頃に腕や肩の動きを調整するために必要なことで、子どもにとっては遊び/運動の1つなんですね。