動きを楽しむ木のおもちゃ:玉や人形が落ちるおもちゃ

「出産祝いのおすすめはなんですか」
「子どもが生まれた友人におもちゃを贈ろうかと思うんですが、何がいいでしょうか」
よく聞かれる質問です。

すぐ使えるものだと、「がらがら」や「おしゃぶり」など、いわゆる「赤ちゃんのためのおもちゃ」
がおすすめです。でも、たくさんの方からいただくであろう出産祝い。かぶってしまうのは困りますよね。ということで、少し先に使える/遊べるおもちゃを差し上げるのもおすすめです。
少し先に使える/遊べるおもちゃとしておすすめなのは、「動きを楽しむおもちゃ」。「木の玉」「木の人形」「木の車」「動物」が下りていく/落ちていく様子を楽しむおもちゃです。
例を挙げると、ニック社ニックスロープ、ニック社ドラム玉落とし、ベック社カタカタ人形、ディラス社スロープ人形。いずれもはじめは、大人の方が動かしてあげてください。ベック社トレインカースロープ、ベック社シロフォン付き玉の塔は、車や玉が小さいので、さきざきギフトとして、お口にものを入れなくなる1歳半以降に遊ぶおもちゃとなります。

それらは「コトン、・・・コトン」とか「カタ、・・・カタ」と音を出しながら下に下りていく/落ちていくものです。動くことで追視による視覚の発達、音による聴覚の発達にとてもいいです。

第一に、追視による視覚の発達ですが、
生まれたばかりの赤ちゃんは視力が弱いため、動きを目で追うことで「視力の発達」につながります。はじめはゆっくりとした動きのもので、月齢が進むと速い動きのものも楽しめるようになります。
第二に、音による聴覚の発達ですが、
赤ちゃんは音に敏感です。ねんねのとき、0-3か月のときから、音を聴き分けます。「コトン、・・・コトン」という心地よい音は赤ちゃんにとっていい刺激になり、「聴覚の発達」につながります。
 
赤ちゃんに話しかけることは脳や心の発達によい、といわれていますが、おもちゃがあると、コミュニケーションが楽になります。この月齢の子どもは何も分かっていないように見えるので慣れないと「何を話しかけていいのか」わからないと感じることもあるでしょう。とくに、普段、接することの少ない場合にはなおさらです。赤ちゃんをどうあやしたらいいかわからない場合でも、こういうおもちゃがあると赤ちゃんに話かけやすくなります。
 
「きれいな音だね」「ころころ落ちていくね」「楽しいね」など何でもよいのです。見ている同じおもちゃの様子を表現してみる、そのおもちゃの動きや音の感想を話しかけることでいいのです。一緒に時間を共有するおもちゃがあるとコミュニケーションの手助けになります。

一緒に遊ぶ時の愛情豊かな言葉がけが、その後の赤ちゃんの言葉の発達や心の安定にもつながります。「動きを楽しむおもちゃ」は、赤ちゃん/お子さんにたくさん話しかけて、豊かなコミュニケーションをとるために、とても大きな役割を果たします。
 
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