■つみきの森のおもちゃを選ぶ基準
つみきの森のおもちゃを選ぶ基準
「子どもにとって良いおもちゃとは?」
というと知育玩具系のおもちゃを考える人が多いようです。大人は子どもに技能や知恵を早くつけようと考えて、おもちゃにも教育的な価値を求めがちです。しかし、子どもの教育と遊びの関係を考えるとき、忘れてはいけないのは
「学ぶために遊びがあるのでなく、遊ぶ中に学びがある」ということです。
乳幼児期の子どもの指先は大人の指先より3倍鋭いといわれています。子どもは最初に感覚が発達し、そして技能、知識、知恵という順に発達します。私たちそれを理解したうえでおもちゃを選ぶ必要があります。
大人は知恵が発達しているため、論理的に自分がよいと考えるおもちゃを与えますが、それが子どもにとってよいかは分かりません。逆に子どもが欲しがるおもちゃがよいかというとそうともいえないのです。例えば、ファーストフードが好きな子どもが多いですが、それが身体を発達させるという意味でよいかどうかは皆さんお分かりかと思います。
私がよいと考えるおもちゃには共通点がありますので、それをまとめてみます。
1、 遊び方
- 遊びを発展させられること
- 大人でも魅力的なこと
- 年齢・性別を問わず楽しめること
- 飽きないこと
2、 素材
- 自然素材(木製)であること
- 安全な素材であること
- 丈夫で長持ちすること
- 環境破壊を配慮していること
3、 作り
- デザインはシンプルで飽きないこと
- 色が綺麗、またはシンプルな白木であること
- 丈夫で長持ちすること
- 動力が自然なもの(人の力、重力など)であること
4、 安全性
- 安全な素材・塗料を使用していること
- 子どもが容易に口に入れられる大きさでないこと
- 安全なデザイン
- 形状であること
5、耐久性
- 丈夫で長持ちする素材
- 作りであること
- 壊れても修理できること
6、 製作者・メーカーの考え・信念
- 製品の多くが既存製品の模倣でなくオリジナルであること
- 製品の多くが安全で丈夫であること
- 製品の多くが子どもへの影響に配慮していること
7、 子どもへの影響・効果
- 指先の感覚を開花させるもの
- 視覚・聴覚を発達させるもの
- 優しさや思いやりを育むもの
- 好奇心を高めるもの
- 自発性、積極性を高めるもの
- 発想を豊かにするもの
- 創造力・論理力を成長させるもの
- コミュニケーション能力を高めるもの
簡単にいうと、年齢性別に関係なく楽しく安心して遊べ、
作りはシンプルで動力がなく、見た目が綺麗なおもちゃが良いということです。それが結果として飽きずに長く遊べ、子どもへの学びをもたらす、ということです。
おもちゃはそれぞれ特徴があるので、それぞれのおもちゃが上記の基準をすべて満たすわけではありません。ただ、結果的に見るとわたしが遊んできて良いと考えるおもちゃは概ね満たしているようです。
実際におもちゃを選ぶ際は、子どもの成長段階や年齢、他のおもちゃとの組み合わせによって様々だと思いますので、参考にしていただければと思います。
最終更新日: 2021-05-23