■ネフのおしゃぶりは格別
高級なおもちゃって?
普通のおしゃぶりと高級なおしゃぶりの違い
20代の頃、友人や先輩への出産祝いに「木のおしゃぶり」を贈ったことはありません。理由は木のおしゃぶりは値段の割に「小さくて」「軽かった」からです。要するに「見栄えがしない」と思ったのです。同じ金額を出すのなら「高そうに見えるものを・・・」という考えたわけです。
その後、ネフを知り、「デュバ」と「ドリオ」を初めて出産祝いに贈りました。
購入する時
「2つで10000円か。3000円だと思われそうだな。」
実際、同じ「おしゃぶり」のコーナーに陳列してある他メーカーのおしゃぶりはネフの半額以下です。それでもドイツ製ですし、安物ではないです。見栄えも悪くないので、正直、迷いました。「こっちでも充分かな。」「でも・・。まっ、いっか。一応ネフにしとくか。」
迷った挙句、最終的にネフを選んだのです。
品物が届いた翌日、友人から電話があり、ひとしきり礼を言われました。明らかに「ただのおしゃぶり」を貰ったという対応でした。
「外したかな。やはり見映えのするものにすればよかったかな。」と思いました。
それから半年後、忘年会で彼に会うと
「そういえばさぁ。オマエに貰ったおしゃぶり、あれ実は高いんだな。ビックリしたよ。」
彼の奥さんには、かなりポイント高かったようです。
「あっ、そう。それはよかった。」
つとめて普通に対応しましたが、かなり嬉しかったと記憶しています。
ネフ社が高級だという理由
ひと口に「おしゃぶり」や「ガラガラ」と言ってもいろいろなモノがあります。日本製、中国製、ドイツ製・・・、メーカーをあげ出したらキリがないくらいです。一般にヨーロッパの木のおもちゃは、高品質で値段も高いのですが、その中でもネフ社は別格です。ネフの商品1つの金額で他社の商品なら2つ買えるのです。
では、実際のところ、それだけの価値があるのでしょうか。
もちろん、個人の価値観なので人それぞれなのですが、今までネフ社の商品を出産祝いに贈った経験、また、我が子にネフを与えている経験から言うと、その価値は充分あると考えています。
まず、ネフ社のおもちゃは品質が別格です。もちろん、他メーカーのものが悪いわけではありません。ほとんどの製品が大量生産品なので品質は安定してますし、比較さえしなければ充分納得できるレベルです。ポピュラーな製品は流通量、販売店が多ので、手に入りやすく、値段もネフ社の半分程度で、安くはないが普通に買える金額です。
ネフ社の場合、加工の工程が1つ1つ手作業で商品に職人の目が加えられています。木製品の場合、同じ木でも1つ1つが違うので、仕上げや塗装は手作業がよいのです。そのことが商品の金額に反映されているといえます。さらに、その材料自体の品質が高いことも違いです。これは、並べて比較するとよくわかります。見た目には普通のシャツでも、比べてみて品質の違いが分かるように、おしゃぶりも歴然とした違いがあるのです。
次に、ネフ社の「木のおもちゃ」は捨てられません。これは、ネフに限らず、木製玩具の特徴でしょうか。プラスチックのおもちゃは子どもの成長とともに「もう、遊ばないし・・」「邪魔だから」と捨てられるものですが、木のおもちゃの場合、「ゴミとして捨てる気にはならない」ものです。実際、私の実家には、30年近く経った今でも「ヴァルター社のプラステン」と「ゾノア社のメタルフォン」が残っているのです。
乳児にとっておしゃぶりとは
しかし、実際自分が初めて子どもに買った「ドリオ」と「リングリィリング」。特にドリオなんて4000円もします。最初に見たとき「こんなに小さくて、軽くて4000円?」正直言って驚きました。でも、よく考えてみると、赤ちゃんがおしゃぶりを使うのはせいぜい1年ですが、乳児がやることは「寝る」「母乳を飲む」「指を動かす」「舐める」。つまり、赤ちゃんが起きている間は、母乳を飲むとき以外は「指を動かす」か「舐める」だけなのです。乳児はそのたった2つの動作の中で何かを感じ、何かを学んでいます。
そのため、使用期間1年でも、使用頻度は異常に多くて、下手をすると1日に10時間もいじっています。1年で3600時間です。1日1時間使用するテレビゲームで考えると10年分に相当します。だからこそ、本当に高品質なモノを、と思ったのです。
また、木材を扱うプロという立場からすると、材料は無塗装でも使用できる無垢の木材で、数年間にもわたって自然乾燥をさせた木材を使用しています。しかも、乳児が舐めることを考えると防腐剤は使用できません。加工についても乳児の柔らかい指や唇を傷つけないようすべすべにするには、丁寧な加工が必要です。塗料についても無害な自然塗料が使われています。
そう考えると、木製で高品質なおもちゃは手間がかかるので、価格への反映は当然とも言えます。逆に、安い中国製品などを見ると「木料に防腐剤がかかっていないか」「塗料は大丈夫か」と心配になったりもするのです。誤解しないでいただきたいのは、ネフ社以外の製品に問題があるのではありません。
プレゼントは自分では買わないものが嬉しい
プレゼントを貰う場合、「これ、いいなぁ」と思っても「だけど、ちょっと高いなぁ・・」「自分で買うのはちょっと・・・」というモノを貰ったほうが断然嬉しいものです。
新米ママやパパだと、ネフを知らなくて「ああ、ただの『おしゃぶり』だね。」となるかもしれません。しかし、いずれ「ああ、実はものすごく良いモノを貰ったんだ。」と分かるはずです。本人が知らなくても周りのママが「あら、ネフじゃない。」って言ってくれる可能性が高いからです。
いずれにしても、気に入って「遊びつくす」ことになるのですから、充分元は取れると思うのです。
最終更新日: 2021-05-17