■木のおもちゃのよさ
木のおもちゃのよさ
おもちゃにも、いろいろな考え方があります。その中で「素材」と「発展性」について触れてみます。
おもちゃの素材には「木製」と「プラスチック製」がありますが、私は必ずしも「木のおもちゃ」がよいとは考えていません。プラスチックにはプラスチックのよさと適性があり、木製には木製のよさと適性があるからです。木製の長所は「丈夫」「温かみのある手触り」「見た目の美しさ」にあり、プラスチックの長所は「軽い」「細かい加工が容易」「価格が安い」ことです。
それぞれの「長所」の逆が欠点でもあります。素材としてのプラスチックはすばらしいものかもしれません。その証拠に、プラスチックでなければ作れないおもちゃはありますが、木製でなくては作れないおもちゃはないのです。実際、細かい動きをするおもちゃは木製では難しいですし、テレビゲームのリモコンなども木製では重量が重くなり不可能です。さまざまな面で、プラスチックは優れているといえます。
しかし、子どものおもちゃに限定すると「木のおもちゃ」が断然よいのです。その理由は以下の5つです。
1、 木のおもちゃは丈夫で長持ちする
2、 木のおもちゃは壊れても直せる
3、 木のおもちゃは適度な重さがある
4、 幼児のおもちゃに細かい加工は必要ない。
5、 木のおもちゃは作りが単純なため遊びが広がる
この他に「美しさ」「手触り」「温かみ」「安全性」などの良さをあげたいところですがそれは個人的な主観かもしれません。
「1」~「4」はお分かりやすいので触れませんが、「5」は触れておきます。
木のおもちゃは遊びが広がる
「遊びの広がり」ですが、ほとんどの木のおもちゃには「取扱説明書」がありません。単純で分かりやすい、だから必要ないのでしょうが、もう1ついえるのが「遊び方が決まっていない」ということです。例えば、子どもは「ペグさし」や「積み木」「玉」などのパーツは、フライパンに入れてままごとの食材にします。お医者さんごっこでは「クスリ」にします。子どもはそういうことを平気でやります。
積み木やパズルも基尺が同じなら一緒に遊び、本来の使い方とは全く別の使い方をして遊んだりします。でも、それはそれでよいのです。
「発展性」は木のおもちゃに限ることではありません。「積み木」「ドールハウス」「ごっこ遊びのおもちゃ」「汽車レール」「LEGOブロック」などシリーズで買い足せるおもちゃはどれも遊びが広がります。年齢に従って遊びが発展していきますし、前に買ったおもちゃが無駄になりません。レールや積み木は数量があれば大人も一緒に遊んでも楽しいですし、おもちゃによっては、子どもが使わなくなった後は飾りにできるものもあるのです。
最終更新日: 2021-05-17