音を楽しむおもちゃ~楽器玩具のおすすめ

音楽は「静寂の中から音を探し出すこと」から始まるという話を聞いたことがあります。
ところが、私たちの周りは様々な人工音で溢れています。
例えば、屋外の電車や車の音、テレビの音、人が話す音、トイレの水の音、ドアの音、包丁の音・・・数え切れない程の音に囲まれています。

そうした中で、私たちの耳は鈍感になっていきます。
うちの子も生後1~2ヶ月は、ちょっとしたドアの音や咳の音などに驚き、
泣き出していたものです。しかし、成長するにしたがってそうした雑音に慣れていくわけです。

音には、好んで聴かせたい音もあれば、煩わしい騒音もあります。
このような中で子どもは「音」を敏感に感じ取っていくわけです。
長女が赤ちゃんの頃は、育てることに精一杯でしたが、
早期教育ということばは、育児雑誌や育児書で読み、その重要性を意識していました。
早期教育を本当に意識して取り組もうと思った、そのきっかけのひとつが「音」でした。
我が家は都心という場所柄か周りのお友だちが2歳頃から習い事を始めるようになりました。
また、そうした影響もあり様々な教材も買うことになります。

習い事は、バイオリン、水泳、幼児英会話、お受験教室(ジャック)など
教材は、DWE(ディズニーの英語教材)、こどもチャレンジ、七田、桐杏学園、くもんなど...
これらの習い事にどれほどの意味があったのか、はこれからの検証事項(笑)だと思いますが、
「音」に関しては確実に意味があったと感じています。

DWEの営業マンから「音のシナプスは3歳までに9割が出来上がり、6歳にはほぼ完成してしまいます。」という営業トークを聞かされ、妙に納得したのを覚えています。

さて、英語ですが、次女、三女が生まれて、長女に付き合えなくなり
道半ばで止まってしまいました...

でも、DWEとネイティブ英語教室に通った長女。
発音だけは本当にいいのです。
耳が発達しているのか、6歳のころ英語は読めないのに、
クルマで繰り返くだけでQueenやディズニーの歌を覚え
カラオケでそれなりに歌っていました。
中学、高校に進んでも、英語の発音には困ったことがありません。
また高校からはまった韓流でも、耳からの吸収は健在。
韓国語の歌をいとも簡単に耳コピし歌っていましたし、韓流ドラマも韓国語で楽しんでいました。
大学の第二外国語で韓国語を履修しますが、S(一番いい成績)を取れた貴重な科目になりました。

また、バイオリン教室で感じたこと。
ほとんどの子が2~5歳に始めるのですが、時々小学生から始めたり、大人から始める人がいます。
発表会で聴くと小学生で始めた子の方が楽譜が読める分、早く曲が進むし、音も確実な気がします。
が、しかし、曲として聴き比べたときにやはり早く始めた子たちの方が気持ちがよいのです。
そんなこともあり、「音」に関しては早く始めたほうがよい、というのが実感です。

さて、随分脱線してしまいましたが、「音」教育は早いにこしたことはありませんが、いきなり教室に通うのは難しいですし、まずは遊びの中から身につけていくのが自然でしょう。

そこでおもちゃの登場となるのですが、音が出るおもちゃには「たたく」「振る」「吹く」などがあります。

振って音を楽しむおもちゃは、ベビーキューブや丸すず、ベルロールなどがあります。
たたくおもちゃには、太鼓、カスタネットがあります。
主材料が木で作られたものは、上記のいずれも、お子さんが思いっきり音を出しても
うるさい と感じるものは少ないです。
音を楽しみ、音を感じるという意味でおすすめです。

ただ、「綺麗な音を聞かせてあげたい」「音感をつけてあげたい」という意図がある場合、
本物の楽器に近い、もしくは楽器と同じように作られ、楽器のような音を楽しめるおもちゃをお勧めします。
できれば楽器を作る会社がこども向けに出しているような楽器です。
注意したいのは、お子さんが親の意図を組んで遊ぶということはないわけで、
ともすると、「たたく」という行為自体が楽しくなり、
鉄琴、シロフォン(木琴)とトンカチのおもちゃが同じ扱いになってしまう可能性があります。
それはそれで、「楽しい」という意味ではよいのですが、
親側に、そういった教育的な意図がある場合は、
1、 テレビの音、外からの雑音など、これから奏でる音の妨げになるものをなくす
2、 はじめは親がゆっくりゆっくりひとつひとつの音を丁寧に聴かせる
3、 楽器を特別なものとして丁寧に扱う
といった配慮が必要です。子どもは大人の様子をよく見ています。
「音」がでるおもちゃの選ぶ基準はただひとつ「綺麗な音が出る」こと。 
理由は、
1、子どもがそれでしか遊ばないから
2、親も綺麗な音だと付き合えるから

ということです。
そのようなおもちゃでおすすめなのは、
ドイツ ゾノア社の鉄琴
日本 カワイのピアノ、木琴
日本 ナカノの太鼓、木琴、ドラムセット
などです。
*カワイのピアノは、ピアニスト、辻井信行さんが、
幼少期にとてもよく遊んだ楽器として有名ですね。
我が家にはたくさんの「音」のおもちゃがありましたが、
ゾノア社(ドイツ)の「メタルフォン」では本当によくあそびました。

ゾノアのメタルフォン、音が本当に綺麗です。静寂の中でたたくと澄んだ音がして、感動しました。鍵盤をはずして裏を見ると、1枚1枚削って調律した跡があり、「子どものおもちゃだからといって馬鹿にできない」と思っていたら、ゾノア社はドイツ最大の打楽器の会社で、このメタルフォンはドイツ音楽学校連盟と共同開発して作ったそうです。

「子どもが生まれて初めて出会う楽器は、最高に美しい音で、正確な音程のものでなければならない」というのがゾノア社のモットーだそうです。
ゾノア社の鉄琴は、きちんと調律のされた「楽器」。ピアノとも一緒に演奏が楽しめる のです。
子どもでも(ゾノア社の鉄琴という)「本物は分かるのかな」と思います。これは少々高くても「元が取れたかな」と思っています。
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